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革のお手入れ

2022.01.19

ヌメ革のお手入れ|丁寧なケアと保管を大切に

使い込むと艶っぽいアメ色への経年変化を楽しめるヌメ革製品。
そのキレイなエイジングを楽しむためには、ヌメ革の特徴を知り丁寧なお手入れをすることが大切です。

基本的なメンテナンス方法を知っておくことで、もしものときにも対処できるかもしれません。

今回はレザーケア用品と使い方、トラブル対処法や保管方法などヌメ革のお手入れに関することをご紹介いたします。

ヌメ革とは

ヌメ革とは牛皮を植物タンニンに長時間漬け込んで鞣したもので、時間をかけて鞣しているため堅牢性が高いことが特徴です。
使っていくうちにだんだんと柔らかく手に馴染みます。

表面加工がほとんどされていないため、他の革に比べるとキズが目立ちやすい・水に弱いなど繊細な革ではありますが、使っていくと艶のあるアメ色に変化する過程を楽しむことができます。

使い方やお手入れの仕方によって「自分だけの風合い」を作り出すこともできるため、長く愛用される方も多い革素材です。

アートヌメレザーシリーズ長財布アンティークマップ柄の経年変化の様子

HIRAMEKI.にはヌメ革に自社染色加工を施した、本革らしい自然な質感をそのままにデザインとエイジングを楽しめる「アートレザー」がございます。

ヌメ革のお手入れ手順

天然皮革は人間の肌と同じように、きちんとケアしなければ乾燥でひび割れてしまったり、キズや汚れがつきやすくなってしまうこともあります。

特に新品のヌメ革は、油分が少なく外部からのダメージを受けやすい状態です。
そのため、事前のケアをおすすめしています。

また使っていくうちについてしまう汚れやシミなども、お手入れしていただくことで予防・対処できる場合がございます。

基本的なお手入れの手順についてご紹介していきます。

ブラシでほこり・汚れをとる

力を入れすぎず撫でるように表面のほこり・汚れを落としていきます。
特に溝(縫い目)の部分に汚れが溜まりやすいので、意識しましょう。

革を磨くことでツヤを出す効果もあるため、こまめなケアがおすすめです。
また日常的にブラッシングしていただくと、気づかないうちについている汚れを落とすこともできます。

ジャーマンブラシ(皮革ケア用馬毛ブラシ)のイメージ画像
ジャーマンブラシ(皮革ケア用馬毛ブラシ)
クリームやスプレー前のほこり落としに。
毛先が柔らかく、軽い力で使えます。

クリームで保護

元々革に含まれている油分は使っていくうちに抜け、だんだんと乾燥していきます。
革用クリームを使い、適度な油分を補給することで柔軟さを保つことができます。

また、使い始める前にクリームを塗っていただくと、表面を保護し汚れが付きにくくなります。

ヌメ革の財布に保革クリームを塗っているところ

クリームを塗る際は少量をクロスに取り、薄くゆっくり馴染ませていきます。
かぶせタイプの長財布や折り財布など、革に折り目があるアイテムの場合は平面から折り目の部分へ伸ばしていくことがコツ。

革へ潤いを与えひび割れ・乾燥を防ぐことは、長く使うために大切です。

【おすすめクリーム】
保革クリーム(レザーケアクリーム・栄養補給・防カビ・消臭、その他)12gのイメージ画像
保革クリーム(レザーケアクリーム・栄養補給・防カビ・消臭、その他)12g
少量でも使える伸びの良いクリーム。
塗ったそばから乾く速乾性で、塗りムラが出来にくいです。

ヌメ革用クリーム (レザーケアクリーム・UVカット・栄養補給・防カビ、その他)30gのイメージ画像
ヌメ革用クリーム (レザーケアクリーム・UVカット・栄養補給・防カビ、その他)30g
UVカット効果のあるヌメ革に特化したクリーム。
ヌメ革の急激な色変化を緩和する効果もあります。

防水スプレーで予防

最後に防水スプレーを吹きかけることで、革表面を保護します。
水分だけでなく、ほこりや油分などの汚れ防止にも効果的です。

特に表面に油分が少ない使い始めのヌメ革は、水に濡れてしまうと高確率でシミが出来てしまいますので、最初に防水スプレーをかけておくことで安心してお使いいただけます。

防水スプレーの効果検証画像

HIRAMEKI.で取り扱っている防水スプレーは皮革表面を覆わずに浸透するため、革に直接染色しているアートレザーと相性が良いです。

防水スプレーのイメージ画像
防水スプレー(レザーケア用品)60ml

★レザーケアスターターセット★防水スプレー/保革クリーム/お手入れクロスのお得なセットのイメージ画像
★レザーケアスターターセット★防水スプレー/保革クリーム/お手入れクロスのお得なセット

詳しいお手入れ方法は下記のページをご参考ください。
【動画有り】レザーケアについて詳しく解説

ヌメ革のトラブル対処法

日常的に気をつけてケアしていても、思わぬトラブルに遭遇してしまうことも。
汚れやキズなどの対処法について知っておくと、咄嗟の時にも冷静に対応できます。

※お使いのヌメ革製品の状態によっては対処できない場合もございますので、状態を見ながらお試しください。

キズ

ヌメ革の財布にヌメ革用クリームを塗っているところ

付いてしまったキズを消すことは出来ませんが、クリームで保湿すると目立ちにくくなります。

1.ブラッシングでほこりや汚れを取り除く
2.クロスで馴染ませる

浅いキズの場合は、ブラシやクロスで優しく擦るだけでもキズが目立ちにくくなることがあります。

3.クリームを塗り込む

深く付いてしまったキズには、クリームを少しずつ塗り込み最後にクロスで馴染ませます。

指や布でしっかり擦る方法もありますが、擦った部分だけが色濃くなったり、ツヤが変に出てしまう場合があるためあまりおすすめできません。

【動画付き】こんなときどうする!?-キズ編-
【動画付き】こんなときどうする!?-キズ編-

汚れ

黒ずみは消しゴムを使うと、目立ちにくくすることができます。
※絵柄や色のついた箇所を擦ると、消える・薄くなる場合もございますので、必ず目立たない場所でお試ししてからご使用ください。

最初は白い消しゴムで、力を入れすぎず撫でるように使います。
落ちない場合はグレーの消しゴムを使い、先程よりも優しく擦ります。

革用消しゴムの効果検証

消しカスはブラシなどで払って残さないように。
消しゴムをかけたあとは、表面が保護されていない乾燥した状態のためクリームで保湿しておきましょう。

ボールペンやこすれて付いた汚れも落ちる可能性がありますので、一度お試しください。

革用消しゴム(革用汚れ落とし)のイメージ画像
革用消しゴム(革用汚れ落とし)

【動画付き】こんなときどうする!?-黒ずみ編-
【動画付き】こんなときどうする!?-黒ずみ編-

水染み

突然の雨や水滴によって濡れてしまったときにも、落ち着いて対処することでシミが目立たなくなることもあります。

まずはシミを広げないためにも、濡れてしまった部分を強く擦りすぎないように乾いた布で拭き取ります。
放置すると色ムラなどの原因となりますので、なるべく早く拭きましょう。

拭き取ったら風通しの良い場所に置いて乾燥させます。
ドライヤーなど熱を加えて乾かすことは逆に革にダメージとなるため、焦らず自然に乾くまで待ちましょう。

水に濡れると乾燥するため、最後にクリームで保湿します。
余裕があれば、クリームが乾いた後に防水スプレーを振っておくと効果的です。
水染みが目立つ場合は濡らした布でシミをポンポンと軽く叩き馴染ませた後、クリームを塗って仕上げると目立ちにくくなります。

全ての水染みが消えるわけではなく色味が変わる場合もございますが、水染みがとても気になる…とお悩みの方はお試しください。

レザークリスタル(レザーケアクリーム・栄養補給、その他)100gのイメージ画像
レザークリスタル(レザーケアクリーム・栄養補給、その他)100g

【動画付き】こんなときどうする!?-水染み編-
【動画付き】こんなときどうする!?-水染み編-

【Youtube】革製品のトラブル対処法
【Youtube】革製品のトラブル対処法

ヌメ革の最適な保管方法は?

変色や乾燥、カビを防ぐためにも、革製品の保管には気を配りたいですね。
誤った保管方法は、革を傷める原因になってしまいますので注意しましょう。

湿度は高いとカビ、低いと乾燥の原因になると言われています。
また、直射日光だけでなく部屋の照明でも退色・変色してしまう可能性があります。

大事な革製品を守るためにも、高温多湿を避け、風通しの良い直射日光の当たらない場所で保管しましょう。

ヌメ革の財布のイメージ画像

また、湿度の高い日本の気候はカビが発生しやすいため、長期間使用しないときの保管方法には注意しましょう。

保管時には、以下のことをおすすめします。

・ブラシやクロスで汚れを取り除いておく。
・乾燥を防ぐためにクリームで保護する。
・定期的に革の状態を確認し、時々風通しの良い場所に出して湿気を取り除く。

一度カビが発生してしまうと除去が困難なため、予防を心掛けておくことが大切です。

きれいなエイジングへの道は、丁寧なお手入れにあり!

ヌメ革はとても丈夫ですので、きちんとケアすれば10年以上お使いできるアイテムです。

定期的なお手入れでヌメ革を保護し、使用しないときにも気を配ることが長くきれいな状態を保つためのコツです。

時間をかけてゆっくりと変化していく、ヌメ革のエイジングとお手入れの両方を楽しみながらご使用くださいね。

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