「グレインダッチ」2012

≪Atelier Riiburu≫ JAPAN

昔ヨーロッパでは、お気に入りの本を自分好みの装丁へ組み替える手製本という文化がありました。
装丁された本の表紙を開くと見返しには、職人が作る芸術性の高いマーブル紙が物語の世界へ誘います。

こちらのマーブル紙は、日本で製本業を40年以上営まれているアトリエで作成されたもので、Dutch（オランダ）と呼ばれる、水面に散らした絵具を間隔の違う２種の櫛を使って模様を描く伝統手法デザインの一つ。

昔ドイツなどで作られていたマーブル紙が、世界に向けてオランダ港から輸出されていたことからその様に呼ばれているようですが、このダッチは、よく見ると全体に木目のような質感があり、ベージュやグレー、パープルやピンクなど様々なニュアンスカラーがまじりあう、珍しい雰囲気のマーブルです。